家庭用ではXboxOne専用ソフトとして登場した「Quantum Break(クォンタムブレイク)」
ひょんなことから時間やらを操れるようになった主人公が能力を駆使して戦うアクションTPS。
実写ドラマパートがあり、その時の選択肢によってストーリーが分岐するのも斬新。
超有名、ってことはないけど、海外ドラマ好きなら見たことがある俳優さんが出ています。
とりあえずXbox OneまたはXbox Series X/S持ってるなら一度はプレイすべき名作TPSをレビューします!
クォンタムブレイクのストーリーは案の定よくわからない……
クォンタムブレイクのストーリー、タイムトラベルとかそっち系で、そこそこ難解です。
世界観やら、この国の政府は何してんだ?反対組織はどうやって組織されたんだろう?みたいな疑問はそこそこに浮かんできますし、意味が分からない専門用語も出てきて、本当に雰囲気で理解するしかない部分も多々あります。
同じ開発元の「アランウェイク」はホラー要素のあるTPSで、ストーリーはよくわからなかったですが、その例にもれず、クォンタムブレイクもわかったようなわからないような感じになっています。
でもとりあえず目的ははっきりしているので迷わない(ゲームプレイは一本道)ので、とりあえずなんとなくでプレイしてOKです。
ただ、ストーリーがドラマパートの選択肢で分岐するので、選択した先が気になる場合は周回プレイが必須です。
周回プレイが苦手な人にはちょっと辛いかもしれません。
私は結局1周して終わりました。
1周約16時間でプレイしましたが、クリア後の感想は「一本の連続ドラマを見た満足感」という感じです。
「アランウェイク」はもろに海外ドラマを意識していて、「これまでのアランウェイク」から各章がはじまりました。
こちらも同じ感じですが、そこに実写ドラマパートが挟まってくるので、まさに連続ドラマ。
自分がドラマの主人公になり切って、難解なトラブルを解決に導いていきます。
難解なストーリーについていけない部分もある(というか結構)が、大まかにはタイムトラベル系のややこしさ+専門用語の多さなので、なんとなーくわかった風で進んでいけば基本的にはOKです。
まさにゲーム+実写ドラマという新しい取り組みなので、満足度は決して低くないです。
クォンタムブレイクはアクションの完成度が高い!
ストーリーはどれだけ微妙であっても、やっぱりレメディーエンターテイメントのアクションゲームは操作していて楽しいです。
クォンタムブレイクは技(超能力)を覚えていくので、時間を止めたり、衝撃波を出したりと、単なるTPSとは違う戦い方ができます。
現代もののよくある撃つか殴るか、だけじゃないですし、ファンタジーのような魔法でドカンドカン、というわけでもない、独特なアクションになっています。
そしてガラスが割れるような表現は今作ではよく出てきて、その雰囲気がとてもよくできています。
何というのか、空間がぐにゃっとなるというのか、そういう表現ですね。
アクションとからんで、とてもユニークなアクションになっていると思います。
アクションの難易度としてはそこそこ高めなので、結構覚悟して戦わないといけない場面も多いですが、決してコントローラーを投げるほどでもないので(リトライは多い)、気になる人は1周でもプレイしてもらいたいですね。
クォンタムブレイクは俳優陣が良い
海外ドラマや洋画をよく見る私にとっては、出てくる俳優さんが知っているところが多くて、それだけで楽しかったです。
主人公のジャック演じるのはショーン・アシュモア。
有名な出演だと、最近ならAmazon Originalの「The BOYS」のランプライター役や、映画「X-men」のアイスマンなど。
そんなに主演を務めている印象のある俳優さんではありませんが、少し愛嬌のある顔立ちです。
ごりごりのイケメン俳優ではない(敵役の人の方が男前?)ですが、感情移入もできますし、演技もうまいです。
そしてジャックの兄で科学者のウィリアムはドミニク・モナハンが演じています。
連続ドラマの「LOST」のチャーリー、「ロードオブザリング」のメリアドク(主人公のホビット仲間の一人)などで有名です。
エミネムとリアーナの「Love The Way You Lie」のPVにも出ている彼氏役もこの人です。
LOSTのチャーリー役のイメージからはちょっと離れて、もっとしっかりした天才科学者として演じています。
メリアドクのイメージは薄かった(多分でもそれが一番の出世作)ですが、そちらは少々お調子者なイメージで、クォンタムブレイクでは真逆な役どころかなと思います。
ポール・セリーン役はエイダン・ギレン。
ドラマ「ゲームオブスローンズ」のピーター・ベイリッシュ(リトルフィンガー)役の俳優さんですね。
男前で悪役が似合う人です。
先にゲームオブスローンズの方を見ていたので、登場した時は「おおっ!」と思いました。
しかもアクションもこなすんですね。(ゲーム内)
リトルフィンガーほどの「敵か味方かわからないよー」というそこが見えないキャラ的な立ち位置ではありませんが、メインの登場人物として、しっかりと立ったキャラクターを演じています。
マーティン・ハッチ役はランス・レディック。
映画「ジョンウィック」のホテルのコンシェルジュや、ドラマ「ボッシュ」のアーヴィング副本部長が有名どころかなと。
個人的にはあのすっと立った姿勢、少しだけうつむき気味の話し方、結構好きな俳優さんです。
今まで見た中で一番存在感のある役どころだったんじゃないかと思っているので、同じようにランス・レディックさんのファンは一見の価値ありだと思います。
ともあれ、あれ?この人見たことあるぞ。みたいな俳優さんが出てきて、ゲーム画面ではそこそこ忠実に再現されています。
このゲームはゲームパートの合間にドラマパートがあるので、ドラマパートはそのまま、俳優さんたちが演じています。
実際の俳優を使うゲームだと、日本だと「龍が如く」みたいなものですね。
しかもドラマや映画で活躍している俳優さんたちなので、演技力は折り紙付き。
実写で、ゲームパートで、演じてくれるので、まさに一本の映画やドラマの1シーズンをプレイしている感じになります。
とは言っても、俳優さんを全く知らなかくても楽しめるので大丈夫です。
知っていると私のように軽く興奮できるおまけがついてきます。
クォンタムブレイクが気になったら迷わずプレイ!
とりあえず気になったらプレイを推奨します!
もしXbox Game Passに加入しているなら、ダウンロードするだけで遊べます。
「無料」と言うとサブスクなので語弊があるかなと思いますが、要は「無料」で遊べます。
ちょっと気になったゲームでもすぐに遊べてしまうのがXbox Game Passの良いところですよね。
セールで安くなっている時も多いので、気になったらとりあえず買ってみるべきです。
私はXbox Game Passが始まる前にダウンロード版をセールで購入したのですが、金額に似合う価値は十分にあったと思います。
全パターンのストーリーを追いかけると周回が必要になりますが、周回前提でなくても全然OKで、一周でも十分楽しめます。
戦争物の撃ちまくるようなTPS、FPSとはちょっと違うアクションゲームがしたいなら、特におすすめです!