実は私、龍が如くシリーズは初プレイでした。
しかもコマンド式のJRPGは10年以上ぶり。
そんな私でもドはまりした「龍が如く7インターナショナル(Xbox版)」のレビューをお届けします!
龍が如く7はJRPGに飽きたおっさんにこそプレイしてほしい
龍が如くシリーズはもともとPSのみで発売されていた(日本では)ので、まったくの未プレイでした。
Xbox Game Passに全シリーズも登場し、Xbox Series X|Sが登場と同時に龍が如く7も参加になりましたが、コマンド式RPGになったことでの既存ファンからの不評のみを聞いていたせいか、Game Passで無料でプレイできるにもかかわらず、まったくプレイする気にはなっていませんでした。
海外YouTuberのXbox名作ランキングみたいな動画をよく見るのですが、「シングルプレイヤーゲームTOP〇」みたいな動画の常連が「龍が如く7」でした。
刷り込みは怖いもので、「もしかしてこのゲーム面白いんじゃね?」みたいに思うようになり、ついついインストールしてプレイを始めました。
20代で「次の街に行ったら町人全員に話しかけないと気が済まないけど面倒くさくなる」というRPGできない病を患い、それ以来プレイしていなかったJRPG。
そんな疲れたおっさんな私ですが、ドはまり。
ええ、もう久しぶりに「家に帰って早く続きをやりたい!」と思うようになるぐらい、ドはまりしました。
ドはまりした理由を自分なりに分析してみました。
龍が如く7にドはまりした理由:キャラクター
そう、キャラクターが良いんです。
熱い男、春日一番が主人公。
なんでカタギじゃないんだ、ってぐらい熱血漢・正義漢です。
20半ばで刑務所に行って出てきたら40過ぎ。
RPGの主人公としてはおっさんです。
仲間になる元刑事も定年間近のおっさんに、浮浪者のおっさん。
おっさんずくしですが、決しておっさんだけが仲間なわけではないです。
目つきが若干怖いホステスのお姉ちゃんに、韓国系ギャングのにーちゃんに、中国系マフィアの元ボス。
そしてなぜか老舗せんべいやの事務員のお姉さん。
異色な取り合わせでしかないですが、こいつらの仲間感が最高に良いです。
主人公以外にも脇を固めるキャラクターは濃く、シリーズ未プレイでも十分に楽しめます。
敵役はわかりやすく敵役で、良い人が出てきたり、変なのが出てきたり、まぁ濃いキャラがたくさん出てきます。
龍が如く7にドはまりした理由:ストーリー
たぶん、これまでの1~6をプレイしていた方が、途中で登場するキャラクターに「ああ!こいつがここで出るの!?」みたいな感動があるんだと思います。
私の龍が如くの知識と言えば、「主人公は桐生一馬」ぐらいでした。
とはいえ舞台は東京の神室町(歌舞伎町がモデル)や大阪の蒼天堀(道頓堀がモデル)から、横浜の偉人町に移ったので、シリーズ未プレイの私でも全く問題なく楽しめました。
というか楽しみまくったおかげでドはまりしたわけです。
春日一番をめぐるストーリーは、結構痛快。
ヤクザから刑務所に服役、出所してホームレスになり、ホールディングスの代表取締役になったり、偉人町の顔役たちをつないで勢力を築いていくストーリーは、まさに成り上がり。
一癖も二癖もある連中がからまって、東京都知事や警視総監までからんで大騒ぎになります。
本筋のストーリーが濃いことはもちろん、サイドクエストも充実していて、猫を探すクエスト、会社経営、カートで競争に街を守るヒーローになったり、相撲取りを退治して、交差点を渡れないおばあちゃんを手助けしたりします。
濃いサイドストーリーは名作RPGには不可欠なんじゃないかと思います。
龍が如く7にドはまりした理由:コマンド式
戦闘は古き良きJRPGの系譜で、コマンド式戦闘です。
最初ね、やっぱり「RPGできない病」のこともあり、だいぶ躊躇していたんです。
それまでにやったRPGと言えば、オープンワールドで戦闘がアクションなウィッチャー3、ゼル伝BotWなど。
コマンド式ってどうなのよ?というのが最初の印象でした。
んで、いざプレイしてみると、まぁこれが楽なんです。
もちろん、アクションで戦うゲームも楽しいんですが、そういうのって良くできてないと単調になったりしますよね。
街の雑魚敵なんて、面倒になるだけ。
でも、それがコマンド式だと、オートもあって放置してOKなわけですよ。
いやぁ、これが楽。本当に楽。そして楽しい。
現代風RPGのくせに、服装や職業なんかがぶっ飛んでて、パーティーが「勇者、アイドル、警備員、ホスト」とかになるんです。
龍が如く7は万人受けはしないがおっさんは楽しめる
はっきり言って子供向けとは言えません。
キャバクラもあるし、女性キャラとええ感じになったり、いろいろおっさん向けな要素がいっぱいあります。
だからこそ、子供じゃなくておっさんにプレイしてもらいたい。
もちろんおっさんからすると少し(どころじゃないかも)突拍子もないストーリーで、現実離れしすぎているところもたくさんあります。
でもそんなマイナス要素は気にならなくなるぐらい、龍が如く7というゲームは良くできています。
忙しいおっさんが毎日少しずつプレイするにはもってこいのゲームです。
数日空いたからと言って下手になるとかないですし。
ストーリーはしっかり覚えておかないと、サイドクエストをこなしまくって、数日空くと「あれ?何するんだっけ?」となりやすいゲームでもあります。
龍が如く7は時間をかけて、じっくりプレイしてほしいゲーム
メインストーリーを進めるだけじゃもったいないので、サイドクエストも堪能してほしい。
難易度ははっきり言って簡単です。
レベル上げっぽいことは特にしたことはないですし、全滅したのは後半の数回のみ。
メインストーリーだけ追っかけていたらもしかしたら途中でボスが倒せなくなる可能性はあります。
適度にサイドクエストをこなしていたら、結構スムーズに進みます。
やりこみ要素もあるけれど、とりあえず春日一番のストーリーを堪能するなら1回クリアするだけでもOKです。
サブタイトルの「光と闇の行方」の意味も、最後の最後でわかります。
プレイし終わった後は、「ああ、もっと春日一番のストーリーを楽しみたいな」と感じるはずです。