The Gardens Between、直訳すると「……の間の庭」です。
最初はセリフなく進行しますが、見ているだけでストーリーはわかりますし、間の庭の意味もすぐに分かります。
時間を進めたり戻したりして、主人公の二人を小さな島の中でゴールまで導いていくパズルゲームです。
Xbox Game Passに来ていなかったらプレイすることはなかったであろうThe Gardens Betweenをレビューします!
The Gardens Betweenは時間操作系パズル
The Gardens Betweenは、キャラクターを操作して飛んだり跳ねたりするゲームではありません。
時間を進める、時間を戻す、この2つでキャラクターを進めていきます。
時間を進めるとキャラクターは前進しますし、時間を戻すと後ろに下がっていきます。
唯一時間の影響を受けないのが、光る玉。
女の子の持っているランタンみたいなものに封じ込めるて、特定の場所に持っていくと通路が出来たりします。
時間を進めて、通路が必要なところを通り過ぎ、光る玉を回収。
時間を戻して、通路が必要なところまで戻り、光る玉で通路を作る。
こんな感じのパズルゲームです。
ルールは簡単なので、すぐに覚えられますし、とっつきにくさはありませんでした。
目的地に着けばステージクリアとなり、次の島に進みます。
時間を進める・戻す、というのは斬新な感じがしましたし、時間を止めてじっくり考えることもできる生粋のパズルゲームです。
逆に言うとアクション要素は全くなく、そういうのを求めている人には向かないかと思いますよ。
The Gardens Betweenの難易度も低い
たぶん、普通にプレイしても3時間ぐらいでクリアできるんじゃないかなと。
私のプレイ時間は2時間25分でした。(1回クリア)
難易度は低いです。
というか、時間を進める、戻す、しかないので、選択肢が圧倒的に少なく、ギミックがわかればすぐに解けるところが多い印象でした。
新しいギミックが出ても、最初はピンとこない時もあったりするので、全体をよく見るようにする必要がありました。
一部、ステージ全体をじっくり見ていないと気づかないヒントもあるので、若干「はぁ!?」となる部分もありますが、全体的には簡単です。
一回クリアしてしまえば、実績コンプを狙わない限りは2回目のプレイを考えないレベルのゲームかなと思います。
とはいえ、実績は普通にプレイすると半分ぐらいしか解除できないので、全部解除しようとすると攻略サイトのお世話になります。
気づかない(よくある収集系に近い感じ)実績が多く、「実績を解除するためのプレイ」が必要になります。
この「実績を解除するためだけのプレイ」が必要かどうかは疑問ですが、やりこみ要素的な部分なのかなと思います。
TPSやFPSの収集系の実績のように、ゲームのプレイテンポを悪くしてまでステージの隅々を探索して、ようやく実績解除、みたいな印象ですね。
特に実績なんて気にしない、という場合は、休みの日の昼から夕方でクリアできます。
総じてヒントがない(操作方法もほとんどない)ゲームなのですが、前述のとおり周りをよく見ればわかりますし、「お前(開発者に向かって)、そんなん気づくわけないやん」となるほどの難易度ではありません。
サクッとちょっと斬新なパズルゲームをプレイしたい人には良いかも知れませんね。
The Gardens Betweenの雰囲気
はっきり言って、このゲームは雰囲気ゲーです。
セリフがないですから。
映像を見ながら、想像でストーリーを補完するタイプのゲームですね。
そのへんは「Unravel」と似た雰囲気のゲームと言っても良いかもしれません。
結構インディーゲームって、雰囲気がほんわかだったり、ちょっと悲しげなストーリーだったりって多い気がしますね。
AAAタイトルみたいに、敵がどわぁー!爆発どぉーん!高画質ムービーがばぁーん!っていうのがない分、雰囲気やプレイスタイル押しが多い気がします。(そんなゲームしかしてないからかもしれませんが……)
The Gardens Betweenは、何というか、淡い感じの色使い、それにマッチした不思議な世界で、ストーリーらしきものは幼馴染と思われる男の子と女の子の冒険物語です。
もの悲しい感じの、心にゆっくりとジィーンと来る感じの雰囲気が全編に流れています。
エンディングまで見たら、そのあとも想像して心に印象が残るようなイメージのゲームですね。
そんな雰囲気が好きになる人は最後までプレイすると思いますし、逆にまどろっこしすぎて苦手な人もいるかもしれません。
ムキムキのおっさんがでっかい武器を振り回して戦うようなゲームしか興味がない人は……プレイしたら時間の無駄と感じるだろうと思います。
個人的にはこの雰囲気だけでもプレイした価値はあったかなと思います。(2時間半もプレイしていませんが)
逆に、この雰囲気とこのプレイスタイルで「クリアまで10時間以上」とか言われたら、途中で飽きて投げ出していたかもしれません。
しかも面クリア型なので、ちょっと飽きたら休憩することもできます。
私は一日で最初から最後まで通してプレイしましたが、時間が取れない人は数ステージずつでも快適に遊べる親切設計です。
The Gardens BetweenはXbox Game Pass対応
インディーゲームなので、価格は安く、2000円ぐらい。
ただ、3時間程度でクリアできるので、それに2000円の価値はあるか? と聞かれると微妙。
はっきり言って、Xbox Game Passになかったらプレイすることはなかったと思います。
ゲームにコスパを求めるものではないかもしれませんので、一概には言えませんが、このゲームに2000円出すなら、セールで過去のAAAタイトルを2000円で買った方がコスパが良いことは確かかなと思います……。
積みゲーが多い私は定価で買ってもプレイしなかったり、半額以下のセールのゲームを半年遊んだりするので、コスパ云々を話せる人間ではないですが。
コスパ云々抜きにしても、もしXbox Game Passに加入しているなら、とりあえず一回はプレイする価値はあると思います。
その雰囲気、パズルの新しさ、というところは、ゴリゴリしたアクションゲームをしている人なら、ちょうど良い息抜きになるんじゃないでしょうか。
私はゴールデンウィークの「ゲームやりまくるぞ週間」で、ごりっごりのアクションゲームの合間にこれをプレイして息抜きにしていました。
The Gardens Betweenのレビュー:まとめ
淡い色合いで淡いストーリー、程よい難易度のパズル、攻略サイトを見ながらなら初回プレイでも実績コンプ可能、それでもプレイ時間は3時間程度、というThe Gardens Between。
そういう意味では人を選ぶゲームかもしれませんが、難易度は万人向けです。
マリオ以上の全年齢対象ゲームだと断言できます。
通常価格で買う価値があるかどうかは、個人の判断ですが、Xbox Game Passに入っているならプレイして損はしません。
こういうゲームと出会う機会ができるのも、Xbox Game Passの良いところですね。
長時間のゲームがプレイしにくくなったおっさんからすると、これぐらいサクッとプレイできるゲームは楽しかったです。