Alan Wake(アランウェイク)のレビュー!ストーリーは意味不明でもXbox専用TPSは伊達じゃない!暗闇の敵は懐中電灯で退治!

2010年に発売されたXbox360専用アクションホラーゲーム「Alan Wake」。

Xbox持ってるんなら専用ソフトは遊ぶべきでしょ!という理由で購入した360時代の名作ゲーム。

Xbox One、Xbox Series X/Sでも遊べます。

アラン、起きろ? いや、違う。Wakeが苗字なのだ。

ある意味「起きろ!」なストーリーかもしれないが……

ストーリーはともかく、とありあえずアクションとしてよくできたゲームであるアランウェイクをレビューします!

アランウェイクのレビュー!気になるところはやっぱりストーリー

パッケージを見ても、トレイラーを見てもどんなゲーム(TPSとかというよりも、実際のプレイ感)がわかりにくいこのゲーム。

どうしても気になるところもやっぱりあります。

いくつかダメな点をご紹介します。

アランウェイクのここがダメ:ストーリーが意味不明

アランウェイク、とりあえず、ストーリーはわかったような、わからないような、そんな感じ。

意味不明と切り捨ててしまえばそれまでですが、なんとなくわかったような気になります。

アメリカの連続テレビドラマ風なので、雰囲気はばっちり。

視聴者の置いてきぼり感も良くある感じかもしれません。

人気海外ドラマLOSTの最終シーズンで??となっても「ああ、LOSTっておもしろかったよな」と思える人なら、ストーリーも楽しめるんじゃないでしょうか。

私は消化不良感がありました。

とりあえず本編の後半は「?」が連発しながら、結局なんだかバッドエンドっぽい。

DLCが2つでているけど、まぁ、何というか、このゲームの開発元「レメディー・エンターテインメント」って、ストーリーの説明がへたくそ過ぎる、または賢すぎて誰もついていけないんじゃ?って感じがします。

ホラーテイストがたっぷり(グロとかはない)で、おどろおどろしい系のホラーが好きなら良いかも。

また、ストーリーの分岐(エンディング分岐)などはなく、本当に連続ドラマの主人公になったように一本のストーリーを突き進んでいきます。

これは好き嫌いがあるかもしれませんが、攻略法などを考えずにプレイできるという意味では良いかも。

後述するアクション要素は随一なので、とりあえず「意味不明っぽいけどなんとなくストーリーはわかった程度でOK」という人であれば気にならないかも。

アランウェイクのここがダメ:武器の種類

アイテム管理がほとんど必要ない、というか、ストーリーが話数で区切られていて、切り替わるたびに装備が変わります。

強力な武器を持っていて、弾をセーブして強敵に臨もう、と思っても、次の話に行くと戻っています。

逆に言えば出し惜しみせずにその話の中で使い切れば良いのですが、若干そのバランスは良くない気もします。

足らない時や余る時がありました。

とはいえ、特に装備に関して気にするようなゲームでもないです。

ただ、他のバリエーションはありません。

手から何か光る弾を飛ばしたり、その辺の物を超能力で持ち上げたり、そんな大したことは何もできません。

アランウェイクはいたって普通の人なので、ジャンプで空高く跳んだりもできません。

その辺は選択肢が少ないといえば少ないゲームです。

投てき系の武器が「発煙筒」ってのは斬新だなと思いましたが。

アランウェイクのここがダメ:収集物

ストーリーは一本道で、実際にルートも一本です。

でも、例えば真っ暗な森の中を懐中電灯一つで進んでいくんですよ。

うわ、道に迷った、と思った先に謎の収集物があるんですよ。

細切れのストーリーとか。

こんな所わざわざ来ねぇだろう、というところに収集物が配置されています。

個人的には、このゲームに限らず、この手の収集物は大嫌いです。

集めたくなるのに集めだすと時間がかかるしテンポが悪くなる。

ストーリーの補足になるような文章が落ちてたりすると、もうイライラ。

……まぁ、割り切って無視すれば良いんですけどね……

アランウェイクのレビュー!アクションゲームとしての出来が良い!

ダメなところもあるけれど、このアランウェイク、ゲームとして『自分が操作する楽しさ』は格別です。

すごく細かいところまでよくできています。

そんなアランウェイクの良いところを紹介します。

アランウェイクのここが良い!:雰囲気と景色

アメリカの片田舎のブライトフォールズという架空の街が舞台。

この雰囲気がすごく良い。

この世代(Xbox360)のゲームとしては最高峰のグラフィックだと思います。

立ち止まって風景を眺める余裕なんかはほとんどないんですが、合間のストーリーで見える景色や、山の向こうから射す太陽の光の雰囲気が良いです。

夜は夜で、まるでホラー映画に迷い込んだみたいに変わります。

昼間の明るい街の雰囲気、夜のおどろおどろしい雰囲気、しっかりと狙って作ってるな、って感じがします。

人の顔のグラフィックなんかは、確かに今見ると時代を感じるかもしれませんが、さすがはXbox360世代の最高峰(と思っている)ので、実際は特に違和感を感じません。

よくも悪くもアメリカの連続ドラマ風なので、「これまでのアランウェイク」は少し癖になります。

また、ところどころにテレビがあって、「ナイトスプリングス」なる一話完結型の謎なホラードラマが流れます。

ゲーム内のちっちゃいテレビに、実写のドラマが流れるんです。

始めてみたときはすごく新鮮でした。

ストーリーはなんだかよくわからないドラマですが、古いホラードラマの雰囲気そのままです。

特に見る必要もないのに、ついつい最後まで見ちゃいます。

暗い山小屋の中にあるテレビで急にホラードラマが始まって、終わるとプツンと画面が切れて、一気に現実(ゲームですが)に戻されて、「うわぁ、俺、今、真っ暗な山小屋にいるやん」みたいなちょっと変な恐怖感に襲われます。

これも斬新でした。

アランウェイクのここが良い!:光の闇の演出

光、闇の表現がスゴイ!

多分このゲームの一番の醍醐味で、開発元も一番力を入れたのがこの「光」と「闇」の表現だと思います。

基本的にアクションパートは夜です。昼はほとんどストーリーのムービーやら非戦闘の会話が進むだけです。

メインは夜。そして敵は夜の暗闇の中にしか出てきません。

街灯や投光器が灯っているような明るいところには敵が出てきませんし、アランの持つ懐中電灯が敵を倒す唯一の方法だったりします。

暗い森や施設内を進むときは、懐中電灯だけが頼りです。

暗闇の中で見つけた街灯の心強さ、手に持った懐中電灯の心細さ、すごく雰囲気が良いです。

「暗闇が怖い」という人間の本能に来る感じのホラーですね。

レベルとかの概念や、主人公の成長要素が全くないので、最初から最後まで敵の強さはたいして変わりません。

なので、後半だからと言って闇に潜む敵が怖くないわけじゃないんですよ。

アクションに慣れはあっても、闇の中を進む心細さと不安さは常にあります。

この雰囲気、ある意味アランウェイク唯一無二の物だと思います。

暗いところとかが苦手な人はやめておいた方が良いかも。

アランウェイクのここが良い!:アクション

アランウェイクはアクションゲームです。

ストーリーは「これまでのアランウェイク」から始まるアメリカの連続ドラマ風ですが、とりあえずアクションが良くできてる。

戦い方は懐中電灯で敵を照らして、闇を払ってから攻撃、というパターンなので、結構ワンパターンといえばワンパターンなのです。

でも、個人的には闇を照らして「ジュウゥゥ」で晴れたときの「バっ!」ってところと、その時に撃ちこむ「バンッ!」って感触がたまりません。

レメディーエンターテイメントのゲーム、共通してこの感触が良いです。

撃った感?なんというか、撃った、当たった、という感触がとても気持ちいいです。

「ストーリー?ああ、おまけね。」と言い切れるぐらい、アクションゲームとして良くできています。

ストーリーとか正直どうでもいい(極論)ので、このアクションだけでもプレイする価値はあるんじゃないかと思っています。

アランウェイクのレビュー:まとめ

ストーリーが消化不良でアクションが楽しい「アランウェイク」。

Xbox好き管理人は田舎育ちなので、都会育ちの人よりも暗いところが平気です。

夜の森とか普通に歩けます。

でも、そんな夜の森のどこかに自分を狙っている闇をまとった敵がいたら?

怖いですよね。はい、暗いのが苦手じゃない私でも怖いです。

アランウェイクはそんな「暗いは怖い」を体験させてくれる良アクションゲームです。

気になったらぜひプレイしてみましょう!

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