ウィッチャー3 ワイルドハント【Xbox版】レビュー!オープンワールドRPG好きならとりあえずやってみるべき最高の1本

ウィッチャー3ワイルドハント。「次はオープンワールドのゲームでもしようかなー」と思ってネットで検索すると必ず上位に出てくるウィッチャー3ワイルドハント。

洋ゲーは……と食指が動かない人もいるかもしれません。

一瞬でも「ちょっと気になるな…」と思ったら、プレイすべき!

世界のゲーム賞を総なめにした完成度は伊達じゃありません。

サクッと短時間でプレイできる類のゲームではありませんが、非常によく作りこまれた世界にどっぷりとはまれる名作オープンワールドRPGです。

個人的な意見と前置きしつつ、Xbox好き管理人のウィッチャー3ワイルドハント【Xbox版】のレビューです!

XboxOneで購入、Xbox Series Xでもプレイしています。

ウィッチャー3ワイルドハント【Xbox版】のレビュー!良作にもダメなところはやっぱりある…」

べた褒めなウィッチャー3ですが、いきなり悪いところを紹介します。

100%完璧なゲームなんて存在しないですからね。

人が絶賛していても、自分がやってみたら合わなかった、なんてことも多々あると思います。

こちらを読んで「でも気になるよな」と思う人は、ぜひプレイしてみてください。

ウィッチャー3のここがダメ:メニューが重い

細かなシステム的な話になります。

序盤はいいんですよ。所持しているアイテムも少ないので。

でも後半になっていくにつれ、所持しているアイテムが膨大に。

持てるアイテムに重要制限はありますが、重さがないアイテムもたくさんあるので、そいつらは無限に持てます。

無限に持てますし、手紙や本などの文章系がそれこそ、そこら中に落ちているため、アイテムの所持数がえらいことになります。

その結果…… アイテムメニューを開くのが遅くなる…

アイテムごとに読み込みがはいるので、数が多いとどうしても遅くなるんです。

カーソルの動きが微妙で、装備に行くときは一番左から一番右にカーソルを移動させるんですが、まぁそれがもっさり。

読み込みが毎回入るので、すげぇもっさり。

……とはいえ、序盤のうちは特に気にならないので、気になるころにはウィッチャーの世界にどっぷりはまっているはず。

そうなればカーソルがもっさりもかわいいものかなと思います。

若干いらいらはしますが。

ウィッチャー3のここがダメ:金策が面倒くさい

基本的に、金策はドロップアイテムを売ることがメインになります。

これは序盤から最終盤まで一緒。

クエスト完了などでも報酬にクラウン(通貨)がありますが、必要額からすると微々たるもの。

まずは装備を整えたりするのに金策が重要になります。

後半になれば特に所持金を気にすることはないのですが、お金がない序盤は特に大変。

「ノヴィグラドっていう大きな町に行けるようになれば、売れるアイテムの価格が高いのでそこで売る!」といろんな攻略サイトには書いてあったりするんですが、下手したらノヴィグラドにたどり着くまでに諦めてしまう人もいるんじゃないか?と思うほど金策がつらかったです。

まぁ、最初の数時間程度なので、それさえ乗り切れば大丈夫!

一度たどり着いてしまえばファストトラベルですぐに移動できるようになるので、少しクエストをこなしてレベルを上げたら、とっととノヴィグラドを目指して良いかなと思います。

……と言いながらですが、実は後半も金策で面倒くさいことになります。

それは、「お店の所持金が決まっているから」です。

例えば、10,000クラウン分の売れるアイテムを持っていたとしても、売りに行ったお店の所持金が5,000クラウンだと、その分しか売ることができません。

結局、大量のアイテムを持ってお店をはしごする羽目に……

これはマジで、何とかしてほしかった。

本編はそこまでお金に困ることはなかったですが、DLCだとクエスト完了や最強装備の準備に金策がめちゃくちゃ重要になります。

DLCだけでも楽な金策を用意してくれていたら良かったんですが……。

ウィッチャー3のここがダメ:長い

これは良いところにも書きたい部分ですが、とりあえずメインストーリーだけでも長い。すんげぇ長い。

プレイして飽きて1か月ぐらい放置してから再開したら、もう自分が何をしていたのかも思い出せないぐらい長い。

ゆっくりメインストーリーだけ追いかけても、100時間ぐらいかかってるんじゃないかな。

もちろんメインストーリーだけ追いかけるとか基本しないと思うので、サイドクエストを入れると200時間とか余裕。

なかなかにエンドレス。

街の掲示板を見ると、サイドクエストが受注できるので、マーカー付けてそこまで向かって「さぁサイドクエスト(A)するぞ!」と思っていると、途中でサイドクエスト(B)が出現。

街道を走っているだけで始まるクエストや、ミニマップに映ってしまったりします。

つい気になってそのサイドクエストを始めていると、途中で別のサイドクエスト(C)が出現。

さすがにそっちに寄り道している場合ではないので、サイドクエスト(B)を進めて終わるってからサイドクエスト(C)に取り掛かる。(その間約20分~1時間ぐらい)

すると自分がもともと何のサイドクエストをしていたかいまいち思い出せないので、別のサイドクエストを始めてみる……

みたいな状況になりがちです。

終わらない。マジで。

ある意味これがウィッチャー3の魅力なのですが、平日夜の1時間、2時間のプレイ時間で、気が付くとメインストーリーは一切進まず、サイドクエストしかやってなかった、なんてことが良くあります。

ウィッチャー3のここがダメ:「3」です

ウィッチャー3です。「3」です。1と2があります。

でも、世界でめちゃくちゃ売れて、ゲームの賞も受賞しまっくたのは3です。

1と2はほとんどの人がプレイせずにいきなり3です。(私もそう)

なので、いきなり「誰こいつ?」「こいつとこいつは知り合い?」「ん?何?過去に因縁とかあったん?」みたいな状況があります。

1と2のストーリー的な部分は、公式サイトでも軽く触れられているので、ぜひそちらを見てから進めるべきです。

予備知識がないと、多分魅力は半減……までは言いませんが、3/4ぐらいにはなっちゃうんじゃないでしょうか。

登場人物の相関関係ぐらいは知っておいた方が楽ですね。

キャラはゲームオブスローンズみたいに誰が誰だかわからないような多さではないので、それほど困ることはありませんが、主要キャラは押さえておいた方が楽です。

というか、せめてゲラルド、ヴェセミル、シリ、イェネファー、トリス、ワイルドハント、ニルフガードの皇帝、ぐらいの相関関係は知っておかないと、序盤からチンプンカンプンになります。

私はそれも知らずに進めたので、ついていくのが大変でした。(結局後で公式サイトの相関関係や、1と2のストーリーを確認しました)

ウィッチャー3のここがダメ:アクションはそこそこ単調と思われがち

オープンワールドRPGはだいたいそうなので、まぁそんなもんか程度ですが、アクションはそこそこに単調です。

弱攻撃、強攻撃、印(魔法)、ガード、回避、石弓(ボウガン)を駆使して戦います。

飛び道具の石弓は威力がハナ○ソなので、飛んでる敵を落とす以外に使い道がありません。

印については、最初の頃は何が使えるのかさっぱりわけわかめです。

鉄の剣(対人)と銀の剣(対モンスター)がありますが、敵に合わせて勝手にゲラルドさんが選んでくれるので、ボタンの割り当てがあっても気になりません。

無双ゲーではないので、オラオラァとボタン連打しても勝ちにくいですが、剣を振り回しているだけでゴリ押しできたりはします。

敵がわんさか出てくることはあまりないので、回避と攻撃をしっかりしていれば大体問題ないです。

マップを探索していると、高レベルな敵と遭遇する時もあるので、そんな時はとりあえず逃げるしかありません。

テクニックでカバーできるような差でない時が多いです。

そう考えると、ウィッチャー3のアクションって、一見単調なんです。

無双ゲーなどを予想してプレイすると間違いなく裏切られます。

序盤は印も弱く、有効なアイテムなどを持っていない上に何が何だかわかっていないので、ゴリ押ししてしまいがちですが、そういうゲームではありません。

変異させるアイテム(一定時間パワーアップ)、剣につけるオイルを敵の種類ごとに使い分けたり、特定のモンスターに有効な印を調べて効率的に戦ったりと、実はゴリ押し以外の戦い方があります。

これに気づいていろいろ考えるようになると、それほど単調でもなくなります。(単調であることそのものは否定しませんが……)

DLCで初めて使えるようになる印強化で、ゲームが変わったのかと思うぐらい強力になったりします。

まぁ、そう言ってもどんな敵でもだいたい同じ戦い方になるんですけどね。

ウィッチャー3のここがダメ:ローチ!

これだけは言わせてほしい。

ゲラルドの愛馬「ローチ」。

ビューと口笛を吹いて「ローチ!」と叫べば、絶海の孤島であろうが、断崖絶壁の上であろうが、ローチはやってきてくれます。

そんな便利なローチですが……

なんでお前はいつも後ろから出てくんの?

だぁーっとダッシュしながらローチを呼ぶと、基本的に後ろからとことこやってきます。

結局後ろに戻ってローチのところまで行く手間が出てきます。ローチを呼ぶ場面はめちゃくちゃ多いので、地味に面倒です。

また、大きな街で呼んだときに「来ないなぁ」と思ったら、その辺で水飲んでる時があります。(それはそれでかわいい)

移動速度は徒歩やダッシュとは全然違いますし、一度走り出すと街道に沿って勝手に走ってくれるので、非常に楽です。

ファストトラベルが使えない未開のエリアはローチがないと探索もできないので、ローチあってのウィッチャー3ですが、少々改善してもらいたかった……

ウィッチャー3のここがダメ:国内規制

まぁ、その、欠損表現とかはそこそこあります。

でも規制はそっちじゃないです。

男性が好きな方が規制されています。

「ええぇ…なんで布まいてるの?」みたいな状態になります。

まぁ、そりゃあしかたがないんでしょうけど。

そういう関係になるキャラがいるわけですよ。ゲラルドさん、そこそこにプレイボーイです。

たしか結構なご高齢(ウィッチャーは変異しているので年を取るのが遅い)ですが、遊びまくります。

すげぇ大人な男って感じです。

「心に決めたのはあいつだけだ!でもまぁ据え膳食わぬは…ってやつだ」みたいな感じですね。

とはいえ規制ですよ。

ストーリー的には「そういう行為があった」という表現だけで十分なんでしょうけど。

嫁さんに見られながらプレイしていた時にそういう場面になると、そこそこ気まずかったりはしましたので、規制があって助かりました。

ウィッチャー3【Xbox版】のレビュー!世界のゲーム賞を総なめにしたには理由があります!

さんざんこき下ろしましたが、Xbox好き管理人的ベストゲームをランキング付けするなら、必ずトップ3に入ります。

世の中のゲームレビューサイトの評価が高いゲームランキングと同じですね。

魅力は山ほどあります。本当に山ほど。

3が故のストーリーの置いてきぼり感があるので、ある程度自分で調べて補完しておく必要ありますが、それさえしてしまえばあとはウィッチャーの世界が待ってます!

ウィッチャー3のここが良い!:キャラ

よくあるオープンワールドゲーム、主人公に個性が乏しかったり、サイドクエストがお使いばっかりだったりしますが、ウィッチャー3はそんなことはありません。

モンスタースレイヤー「ウィッチャー」で、「白狼」こと「リヴィアのゲラルド」の個性が最高。

超カッコイイ。日本語版の声優さんも超いい仕事してる。

周りを取り巻くキャラも立っていて、妖艶な魔女イェネファー、守ってあげたいのにどっか行ったし実は超強いシリ、お調子者でたまに痛い目をみるダンディリオン、親父さんというかお爺さんなヴェセミル、濡れ場もある魔女のキーラ、イェネファーとの三角関係のトリス(この辺は1と2の知識必須)、あとは皇帝とか別のウィッチャーとか、男爵やらエルフやらワイルドハントやら、とりあえずいっぱいいます。

もとは小説なので、各キャラの立ち方が半端ない。すげぇ濃い。

メインのキャラ以外にも個性豊かなキャラクターがたくさんいますし、それぞれにサイドクエストがあったりもします。

このキャラクターたちの物語に触れられたことを素直に喜べます。

ウィッチャー3のここが良い!:ストーリー

キャラが立っている話をしましたが、それを際立たせるのがストーリー。

メインストーリーは行方不明になったシリを探すことが中心で、そこにいろいろな人、出来事、そして国が絡んできます。

すげぇなんか大変で壮大なメインのストーリーなので、それはもう楽しくて当たり前。

ですが、個人的にウィッチャー3の魅力はサイドクエストにある!と思っています。

個人的に他のオープンワールドゲームにはお使いクエストが多いかなと思っています。

「○○を上げるから□□を取ってきてくれ」とか、「困っているからどこそこのモンスターを退治してくれ」みたいな。

でも、ウィッチャー3のサイドクエストは、一つ一つがすごくよくできています。

墓場がうるさい、というよくわからない苦情があるので調査に行ったら、同じ墓に埋葬された夫婦が幽霊になってまで夫婦喧嘩を繰り返していた…

恐ろしい幽霊が出るから退治してほしいと言われて行ったら、その幽霊の無念を晴らす手伝いをすることになった…

モンスターに襲われているから助けて、と言われて助けに行ったらゲラルドごと罠にはめられた…

討伐系や、探し物、時にはウィッチャーの感覚を使った探偵のようなクエストなど、魅力的(全く伝わってない気がする)なサイドクエストが山盛りです。

一つ一つが、連続ドラマの1話になるぐらいよくできています。

悲しいもの、笑えるもの、怒りに震えるもの、いろいろあります。

ダメのところで長いと言いましたが、サイドクエストの量は時間を忘れます。

時間を忘れて次のクエスト、次のクエスト、と進めたくなる魅力があるんです。

ウィッチャー3のここが良い!:DLCやべぇ

メインのストーリーが長いしサイドクエストも豊富なのですが、DLCがヤバいです。

第1弾はサイドクエストの強化版みたいな感じですが、それでも長いし面白い謎が謎を呼ぶストーリーです。

第2弾のトゥサンに行くDLCは、島一つまるまるDLCです。

印の強化もあります。ボリュームがえげつないです。DLCだけでゲームオブザイヤーをとりかけたのは伊達じゃないです。

開発者の本気がヤバいですね。

この手の進め方ならいくらでもウィッチャーシリーズが続けられるんじゃないか、と思うぐらい、2つ目のDLCは大きいです。

メインストーリーで満足したら、DLCも押さえておきたいですし、メインストーリーの途中(必須レベルがある)からDLCに進むこともできます。

私はメインを終わらせてからDLCに進んだので、難易度的には問題なかったです。

ウィッチャー3のここが良い!:映像と音楽

ウィッチャーの魅力、それは雰囲気だとも言えます。

場所が変わると変わるBGM。その場所にあった異国情緒あふれる音楽が聞こえます。

そして映像。前世代のゲームとは思えない映像です。

個人的にはケイア・モルヘンの山の上から見た景色が忘れられません。絶景。

ゲームでそんなの感じたことなんてほとんどなかったのに、ウィッチャー3では、立ち止まって景色を見たくなります。

夕日は眩しいですし、夜空は目もくらむ星々が見えます。

石畳の街もあれば、スラムのようにすさんだ路地裏、小さな集落もあります。

街を出てみれば、北部と南部で自生している草木も変わりますし、雰囲気も全然違います。

個人的にゲームの雰囲気ってすごく重要だと思っていて、暗いポストアポカリプス的なものは好きじゃなかったりします。そういうものって全編を通して同じような雰囲気ですよね。

でも、ウィッチャー3は違います。

スイスの山みたいなケイア・モルヘン、北欧っぽいスケリッジ、温暖なイタリアっぽいトゥサン、そこにある森、草木、川、海、そして街並み、全てがガラッと変わります。

コピペの街並みなんかじゃなく、その地域に来たんだな、ということを感じることができます。

ウィッチャー3【Xbox版】のレビュー:まとめ

欠点もあるけど、それを上回る魅力あふれる「ウィッチャー3 ワイルドハント」。

Nintendo Switch版もあるし、Xbox Series Xならこれまで長かったエリア移動のロード時間も超短縮されています。

オープンワールドゲームのFalloutが全く合わなかったXbox好き管理人ですが、ウィッチャー3は総プレイ時間200時間を超えています。

もちろん、合う人合わない人がいるゲームと思いますが、NetFlixのドラマを見て気になった人、ゲームのランキングでいつも上位にあって気になっている人、とりあえずソロで長いことゲームがしたい人、ぜひ「ウィッチャー3 ワイルドハント」をプレイしましょう。

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